開発元 Optiwave社

OptiSystem Version 12.2

OptiSystem 12.2では、主に日本のユーザ様からのリクエストに答えるために開発されました。数多くの既存素子に対する機能強化や新しい素子の追加が行われております。これらの新機能は、16-QAM・QPSK・単一/二重偏波通信・コヒーレント通信のような高次変調通信システムに対する解析設計能力を格段に向上することができます。

下記の新機能リストをご覧ください。

リリース日:2014年1月

新しい復調素子:Decision

新しい素子(Decison)が Receivers/Demodulators ライブラリに追加されました。この素子を利用して、受信したQPSKおよび16-QAMのシンボルに対して最適な判別や正規化を行います。また、エラーベクトル振幅(Error Vector Magnitude: EVM)や符号誤り率(Symbol Error Rate: SER)も計算します。

DSP for 16-QAM 素子の機能を強化

DSP for 16-QAM 素子(旧名:DSP for DP-16-QAM)には数多くの機能が追加されました。その一部を次にリストアップします。

1.ベッセルフィルターが内部に組み込まれました。これによって従来接続された別のベッセルフィルターが不要になりました。
2.同相/直交位相の不平衡補償(Quadrature Imbalance Compensation)
3.周波数分散補償(Chromatic Dispersion Compensation)
4.タイミング・リカバリ(Timing Recovery)
5.適応等化アルゴリズム(Adaptive Equalizer Algorithm)
6.周波数オフセット推定(Frequency Offset Estimation: FOE)
7.キャリア位相推定(Carrier Phase Estimation: CPE)

DSP for QPSK 素子の機能を強化

DSP for QPSK 素子(旧名:DSP for DP-QPSK)には数多くの機能が追加されました。その一部を次にリストアップします。

1.ベッセルフィルターが内部に組み込まれました。これによって従来接続された別のベッセルフィルターが不要になりました。
2.同相/直交位相の不平衡補償(Quadrature Imbalance Compensation)
3.周波数分散補償(Chromatic Dispersion Compensation)
4.タイミング・リカバリ(Timing Recovery)
5.適応等化アルゴリズム(Adaptive Equalizer Algorithm)
6.周波数オフセット推定(Frequency Offset Estimation: FOE)
7.キャリア位相推定(Carrier Phase Estimation: CPE)

可視化素子 BER Test Set の機能を強化

Visualizer/Binary/Test SetsライブラリにあるBER Test Set素子の機能を強化しました。各Iteration計算(繰り返し計算)に対してBERを計算し、BER対OSNRのグラフを自動的に表示できるようになりました。

可視化素子 WDM Analyzer の機能を強化

WDM Analyzer素子には、SNRおよびOSNR両方を計算するようになりました。

Global Parametersにシンボル・レートとガード・ビットを追加

本バージョンにより、Global Parametersの中にシンボル・レートとガード・ビットが追加されました。

通信方式によって、シンボル・レートが定められます。例えば、QPSK方式の場合、シンボル・レート = ビット・レート / 4 となります。このシンボル・レートはフィルターのカットオフ周波数の設定には極めて重要です。

ガード・ビットはトレーニング・ビット(Training Bits)とも呼びます。ビット・シーケンスの最初と最後にあります。

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