開発元 Optiwave社

OptiSystem Version 6.0

OptiSystemの最新版は、FTTx ベースのPassive optic network (PON) やOptical wireless communication (OWC)、そしてRadio over fiber systems (ROF)を扱うためにリクエストされた多くの機能強化を特徴とします。

Comprehensive Multimode Library

OptiSystem6.0のMultimode Componentライブラリは、ケンブリッジファイルフォーマットを使用することで、マルチモードファイバにおけるモード遅延の測定値や、パワーの結合係数を読み込むオプションをユーザに提供します。
その結果、ユーザは、マルチモード・ファイバ・リンクの広範囲な統計モデリングが可能になり、今より以上に高速にMMFリンクモデルでの周波数応答を計算することができます。

Sophisticated Amplifier Library

OptiSystemを使用して、さまざまな導波路型光増幅器、ファイバ型光増幅器が設計可能です。EDFA、EYDF、EYDW、YDF、SOA、ラマン増幅器のコストとパフォーマンスの間のトレードオフ(妥協点)を決定します。
OptiSystem6.0はOptical time domain analyzerから、直接、自己相関とFROG(Frequency Resolved Optical Gating)のグラフをプロットすることでレーザパルスの分析を自動化します。

Component Libraries

Optical Sources

  • VCSEL LaserLaser Rate Equations
    新しいAdaptive step engineによって、高周波アナログ信号の高速な収束を実現します。

CATV Carrier Generators

  • Carrier Generator
    新しく追加したパラメータにより、搬送波対雑音比(CNR)の測定が容易になり、また、特定チャンネルの有効・無効を選択することが可能です。
  • Carrier Generator Measured
    新しいスタンダードなキャリヤースペースデータファイルの追加によってPAL GB(最大97チャンネル)、NTSC(最大157チャンネル)、およびL(最大58チャンネル)のシステムの容易な設定が可能です。

Optical Fibers

  • Bidirectional Optical Fibers
    ブロードバンドなサンプル信号のための新しい離散化パラメータによって、ドープトアンプの利得とブリルアン計算に対する性能、精度、および収束性の向上を提供します。
  • Multimode Fiber
    ケンブリッジファイルフォーマットを使用して郡遅延の測定値を読み込み、現在の標準仕様に適合させ、OptiSystemでのギガビット・イーサのシミュレーション能力を拡張します。

Amplifiers

  • Wideband Traveling Wave SOA
    静的(static)/動的(dynamic)モデルの柔軟な選択を許容します。

Multiplexers

  • AWG NxN Bidirectional
    精巧な新しいAWGモデルは、OptiSystemのユニークな双方向の能力を使用することでPONをベースとしたAWGのデザインを容易にします。

Microwave components

  • 180 and 90 Degree Hybrid Couplers, DC blockers, power splitters and combiners
    ROFアプリケーションに連動した新しいコンポーネントライブラリ。アプリケーションはミキサー、パワーコンバイナ、デバイダー、モジュレータおよびphased array レーダーアンテナシステムを含んでいます。 異なるコンポーネント間の振幅と位相のバランスを制御します。
  • Measured components
    双方向Sパラメータ・コンポーネントは、ユーザがノイズフィギュアデータを備えたs2pを含むs1p、s2p、s3pおよびs4pのファイル形式をロードすることを可能にします。

Passives

  • Polarization Delay and Phase Shift components
    各偏光の遅延(ディレイ)と位相シフトを制御する新しいコンポーネント。 直線的または離散的な設定を使用してすることで、遅延計算をコントロールします。
  • Periodic Optical Filter
    ユーザ定義の伝達関数を備えた新しいマルチバンド光学フィルタ。

Regenerators

  • MLSE (maximum likelihood sequence estimate) Electronic Equalizer
    分散のあるチャンネルを通過した信号の均等化のために、Viterbiアルゴリズムを使用した高度なコンポーネント機能を導入します。

Free Space Optics

  • OWC (Optical Wireless Communication) Channel
    コンポーネントは送信望遠鏡、光学無線通信チャンネル、および受信望遠鏡サブシステムで構成されるサブシステムです。自由空間の光リンクおよび衛星間通信リンクのシミュレーションを可能にします。

Test sets

  • Advanced photonic all-parameter analyzer
    偏波モード分散(PMD)、挿入損失、偏光波長分散(PDC)、微分群遅延(DGD)、偏光解消比(depolarization rate)、分散、分散スロープ、および郡遅延を測定することができます。
  • Optical Filter Analyzer
    新しいタイム・ドメイン計算オプションによって、光デバイスのパワートランスミッション応答を評価することができます。また、マルチモードファイバにおけるパワーインパルス応答についても計算することができます。
  • S-Parameter Extractor
    電気素子やサブシステムの特性記述のために、光トランスミッタの入力とレシーバの出力からの信号特性をSパラメータとして抜き出し、業界標準のフォーマットでファイル出力することができます。この機能はSパラメータをサポートするEDAツールに対して有用で、設計期間の短縮に役立ちます。

Visualizers

  • Color Grade Option
    表示グラフのユーザ定義領で取得されたデータカウントの総数(density)を表現するために異なるカラー・スキームを使用し、持続性モード(persistence modes)を解析します。
  • Invert Color Option
    Visualizerでの表示を実際の測定器具のような表示に変更できます。
  • Polarization meter
    DOP、DGDストークスパラメータ、Azimuth、Ellipticityを考慮した、光信号の平均偏光状態を表示する新しいVisualizerコンポーネントです。
  • Constellation diagram
    信号空間ダイヤグラムはユーザ定義の領域とターゲットのシンボル誤りを評価するための新しい計算エンジンを採用しています。
  • Eye and BER Analyzer
    カラーグレードおよびヒストグラム解析を備えたアイダイアグラム。ユーザ定義のFECゲインカーブ、ジッタ測定、およびAgilentの標準ファイルフォーマットのアイマスクを含んでいます。
  • Frequency domain (OSA and RF Analyzer)
    位相、郡遅延、分散(optical)をグラフ化する新しい機能。
  • Time Domain (OTM and Oscilloscope)
    自己相関、アルファ・パラメータ(optical)、そしてFROG (Frequency Resolved Optical Gating) をグラフ化する新しい機能。
  • Optical Power meter
    信号と雑音のXとY偏光成分を考慮した新しい測定。
  • Electrical Power meter
    信号と雑音のAC、DC成分を考慮した新しい測定。

GUI and Integrated Design Environment

Display Results

Project Browserに改良を加え、Analyzerなどの結果をレイアウト上に表示することが可能になりました。また、その結果が予め指定した範囲を脱した場合に、表示色を変えて警告するよう設定することができます。

Project Export

File > Exportメニューから、レイアウト上にある現在のコンポーネント、パラメータ、および結果のリストを、Excel形式のファイルで出力できます。また、プロジェクトファイル(*.osd)の圧縮ファイル(*.opk)も出力可能になりました。圧縮ファイルはOptiSystemで解凍し、開くことができます。

Memory Management

信号のモニタとグラフ表示を有効にするか無効にするかを選択することで、大量のスイープ計算を行った場合のメモリ使用量を抑えます。

Nested Parameter Sweeps

スイープ計算の定義方法に関して、今までのパラレル形式、VBScriptでの指定に加え、入れ子形式での定義をサポートしました。パラメータの結合機能によって、容易に2D、3Dのグラフを作成することができます。

Component Viewer

新しいコンポーネントビューア機能はコンポーネントでの計算結果とグラフへの簡単なアクセスを実現します。

Component Script

自身で計算エンジンを組むことで、コンポーネントやvisualizerに新しい結果を加えることができます。このスクリプト機能はコンポーネントパラメータ、結果、およびグラフにアクセスすることができます。

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