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OptiFDTD Version 2.0

時間領域光伝搬ソルバー FDTD_CAD がバージョンアップしOptiFDTD Ver2.0とリリースされました。新バージョンでは、パルス波の入射や非線形材質などの機能が追加されております。

なお、Ver1.0 で作成したモデルファイルは Ver2.0 でも開くことができます。逆に Ver2.0 で作成したファイルを Ver1.0で開くことはできませんのでご注意下さい。

非線形材質

Ver2.0で非線形材質を扱うことができる様になりました。指定できるのは、2次の非線形効果、3次の非線形、Kerr効果、Raman効果の4種類です。 それぞれの非線形材質に Lorentz 分散の効果を追加することも可能です。

観測線と観測面

Ver1.0で提供されていた観測点の機能に加え、 2つの強力な機能、観測線と観測面をVer2.0で利用できるようになりました。観測線や観測面を使うと、指定した線分や矩形領域上で 時系列のデータを収集することができます。これらの解析ツールの作成と編集は、マウス操作や VB Script にて簡単に行なうことができます。

専用のビジュアライザを使うと、観測ツールで収集したデータを 2D曲線、カラー イメージマップ、3D 曲面として表示できます。観測点では、時間領域と周波数領域の両方のデータをグラフ化することができます。一方、観測線や観測面では、指定した周波数でのDFT(離散フーリエ変換)のデータを表示できます。また、観測面では任意の点上でフルスペクトル解析を行なうことができます。

エクスポート機能を利用して、指定したデータセットを保存し、他のアプリケーションでさらに解析を行なうことも可能です。

パルス波の入力

Ver2.0では、入射光としてパルス波を指定することができます。パルス波は、ガウス分布になるよう変調されたCW波として定義します。Input Field ダイアログボックスには時間領域と周波数領域の2つのグラフが表示され、入射光の両方の状態を確認することができます。

入射光のパワーと振幅

Ver1.0では振幅の最大値が 1.0 の入射光しか指定できませんでしたが、Ver2.0より振幅やパワーレベルのピーク値を指定できるようになりました。これにより、現実的な非線形効果の解析ができるようになります。
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