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OptiSPICEの特徴
OptiSPICEの概要
光と電気素子を使用したチップや基板設計では、光と電気の信号の振る舞いをシミュレーションする必要があります。また、光電子部品を正確にシミュレーションするには熱の影響を考慮しなくてはなりません。温度効果は、レーザドライバーなどのハイパワーな電気部品を有する光デバイスでは重要な要素となり、光と電気と熱領域のシミュレーションが必要となります。OptiSPICEはこれらの問題を解決できる光と電気と熱領域を同時にシミュレーションできる回路設計ソフトウェアです。光コンポーネント(レーザーダイオード、光ファイバー、フォトダイオードなど)に加えて多くの電気コンポーネント(ダイオード、トランジスタ、BJT、MOSFETなど)をサポートしており、過渡解析、DC解析、AC解析、パラメータスイープ解析が行えます。
回路図エディタ
- デバイスシンボルエディタを使用して、デバイスや階層ブロックなどのカスタムシンボルを作成することができます。
- 無制限の階層設計をサポートします。どのような回路も階層も、1つのシンボルに当てはめることができます。
- PDF(Acrobat)、WMF(Windows Metafile)、DXF(AutoCAD)フォーマットでの保存をサポートしており、他のソフトウェアとのデータの受け渡しやレポート作成に使用することができます。
- OptiSPICEやSPICE互換のネットリストを生成することができます。
シミュレータ
- 1つの解析エンジンで光と電気、両コンポーネントの解析を行うことができます。
- デバイスの熱の影響を考慮したシミュレーションが可能で、より信頼できるミュレーション結果を提供します。
- 光IC、WDMチャンネル、マルチモード信号を扱うことができます。
- 先進的なソルバは、正確な過渡解析を実現するために自動的に最適な収束アルゴリズムを選択します。
- SPICE規格のモデルやネットリストを取り込んで使用できます。またBSIM3モデルをサポートすることにより、さらに正確なシミュレーションを可能にします。
- S-パラメータや伝送路モデルなどの周波数依存モデルを提供します。
波形解析
- OptiSystemの一部の機能を利用することができ、複雑な後処理、シグナルインテグリティ、波形解析を行うことが可能です。
- OptiSystemが持つ多くの信号処理ブロックやMATLABとの連携機能を利用して新しい機能ブロックを作成することができます。
- 先進的な視覚化ツール(ビジュアライザ)により、光スペクトル、シグナルチャープ、アイダイアグラム、偏光状態、コンスタレーションなどを評価できます。また、シグナルパワー、ゲイン、ノイズフィギュア、チャンネル毎のOSNRを測定するためのWDMアナライザも備えています。
パラメータ抽出
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レーザパラメータ抽出機能
- データシートや測定データからレーザモデル用の設定パラメータを抽出することができます。
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フィルタパラメータ抽出機能
- S-パラメータからフィルタモデル用の設定パラメータを抽出することができます。
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マルチモードパラメータ抽出機能
- ファイバの断面形状を与えることで伝搬モード解析が行われ、マルチモードファイバモデル用の設定パラメータを抽出することができます。