開発元 Optiwave社

OptiSPICE Version 5.2

OptiSPICE 5.2には、新しい光デバイスと電子デバイスが追加されたほか、後処理機能を強化するためのPythonスクリプトを導入しました。

主要な新機能につきましては、下のリストをご覧ください。

リリース日:2016年12月

線形回路要素の電気モデルが追加

新しい線形回路要素(LNET: Linear Network Element)モデルが電気ライブラリに追加されました。 このフレキシブルな電気モデルは、基本フィルタ(Butterworth、Bessel、Chebyshev)からカスタマイズされた関数型フィルタ(pole-residue、 zero-pole、伝達関数、タッチストーン)までサポートします。

このLNETモデルによって、2つのデバイスが追加されました。 汎用的な二端子対回路素子と電気フィルタ素子です。

下図は、ベッセル型ローパス電気フィルタの例です。

下図は、二端子対回路素子の例です。

Sパラメータの光モデルが追加

新しい光Sパラメータ(OPTAMPM)モデルが光ライブラリに追加されました。 実測値(Touchstoneフォーマット)およびシミュレーション結果(OptiBPM解析によるSデータフォーマット)によって定義できます。任意の入出力ポートを持つ光デバイスをモデル化できます。

下図は、OptiBPMの解析結果によるスターカプラーの例です。

下図は、光リング共振器の解析例です。光Sパラメータモデルは従来のXCouplerに比べ、波長によって結合係数が変化することができ、より高精度に解析できます。また、時間域での過渡解析も可能です。

進行波変調器デバイスが追加

機能を強化した従来のMultilayerモデルとTransmission Lineモデルに基づいて、2種類の進行波変調器デバイスが追加されました。Si(キャリア空乏効果)進行波変調器とLiNbO3(ポッケルス効果)進行波変調器です。

下図は、Si進行波変調器の例です。

Pythonによる新しい後処理機能が追加

強力なPythonスクリプト言語に基づいて、新しい後処理機能を導入しました。 ユーザーは、OptiSPICEでの複数のプローブから得た解析データを、Python対応の2Dや3Dグラフ作成ユーティリティを利用して自在に整理・表示することができます。

下図は、Pythonスクリプトによるアイパターン図を作成した例です。

下図は、Pythonスクリプトによる信号の時間域波形とFFT計算した後の周波数域波形をプロットした例です。

← 前のページに戻る  ↑このページのトップに戻る