開発元 Optiwave社

OptiFDTD Version 12.0

本バージョンより、OptiFDTDの画面操作が本格的な三次元になりました。作業効率が従来よりはるかに向上することが期待されます。

リリース日:2014年2月

64-bit専用のソフトウェア

OptiFDTD は、本バージョンより、完全に64-bitのソフトウェアに移行しました。これによって、PCのCPUおよびメモリ資源を最大限に利用し、より複雑なフォトニクス・デバイスへの光電磁場解析が可能になります。

新しい 3D Editor 編集画面

解析モデルを三次元で表示・編集することを可能にする新しい 3D Editor が追加されました。一般的なCAD操作(ズーム、回転、画面移動)が可能となり、オブジェクトの削除・追加・ダブルクリックによるプロパティ画面の開きなどの操作もできます。

従来のレイアウト編集画面は、XZ平面しか表示されないため、Y方向の導波路配置の確認が容易ではありませんでした。下図の示すように、今回の3D Editorによって、上記の弱点が解消されました。

3D Editor によってOptiFDTDの画面操作が本格的な三次元になり、作業効率が従来よりはるかに向上することが期待されます。





3D Editorには4画面表示やワイヤーフレーム表示も可能ですので、複雑な構造を持つオブジェクトの設定が素早く、かつスムーズに行えるようになりました。


新しいプロジェクト・ブラウザ

プロジェクト・ブラウザが新たに追加されました。すべての入力項目がComponents、Sources、Detectorsに分類され、リスト・アップされます。ブラウザ画面でオブジェクトを選択してプロパティ画面を開いたり、削除したりすることができます。従来に比べ、飛躍的に操作の効率を強化しました。


Design Tutorの追加

Design Tutor は、初心者のために用意した機能で、トップメニューに追加されました。OptiFDTDの解析流れを6つのステップに分け、それぞれの説明文書及び操作メニューにアクセスできます。

下図の示すように、Design Tutorには6つのサブメニューが用意されております。

Define Domain
Assign Materials
Place Objects
Ceate Sources
Create Detectors
Simulate

上から下に向かってコマンドを実行することにより、一つ完全な解析過程を行うことができます。

OptiFDTDの初心者には、このTutorに沿って練習すれば、マニュアルを参照しなくても、従来より短時間内でOptiFDTDの使用方法を習得できます。


データ変換ツールの追加

新しいツール Matrix Converter と Mesh Converter がOptiToolsに追加されました。

Matrix Converter は、弊社独自のフィールド・データ・フォーマットを共通性の高いマトリクス・フォーマットに変換します。変換で出来た新しいファイルは、ExcelやMatLab、Originのようなソフトウェアに取り込むことができます。

Mesh Converterは、OptiFDTD・OptiBPMの解析結果であるフィールド・ファイルを異なるドメインまたは異なるメッシュポイントを持つフィールド・ファイルに変換します。OptiFDTD⇔OptiFDTD、OptiFDTD⇔OptiBPM、OptiBPM⇔OptiBPMのような連携解析の際に、データの受け渡しが可能になります。


より高精度な表示画面

3D Refractive Index 画面および光フィールド画面の表示が、各々のメッシュまで表現できるようになりました。これによって、より細かい分布を表示・吟味することができます。非均一なメッシュ分割の場合にも対応しております。


アナライザーの表示機能の強化

OptiFDTD Analyzer は、OptiFDTD Designerと同様にプロジェクト・ブラウザと 3D Editor が追加されました。


モード・ソルバーの機能強化

本バージョンより、OptiFDTDにある有限差分モード・ソルバーに透明境界条件(TBC)が追加されました。これは、OptiBPM 12.1にリリースした機能と同様ですので、下記のOptiBPMの紹介ページをご参照ください。

TBCにおける有限差分モード解析

有限差分モード・ソルバーについては、ユーザ専用のウェブサイトにある“OptiBPM 12.1 リリースノート”をご参照ください。

磁場に基いた高精度な有限差分モード・ソルバー



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