OptiBPM Version 12.1
本バージョンでは、前のバージョン12.0にリリースされた有限差分モードソルバー(Finite Difference Mode Solver)に透明境界条件(TBC)が追加されました。その他にもいくつかの機能改良が追加されました。
下記のリストをご覧ください。
有限差分モードソルバーにTBCを追加
Finite Difference Mode SolverにTBCが追加されました。通常、Dirichlet境界条件を用いてモード解析を行いますが、解析領域がかなり小さい場合、または求めたいモードがCutoff条件に近い場合、モードフィールドが境界上で十分減衰されていない可能性があります。その時、Dirichlet境界条件では正確、且つ精度の良いモードが見つからない可能性があります。境界条件をTBCへ設定を替えれば、上記の問題は大幅に改善されます。
下図はCutoffに近いモードの解析例です。コアとクラッドの屈折率はそれぞれ1.5と1.4です。
負の屈折率や誘電率の入力が可能
従来、複素屈折率(または複素誘電率)の虚数部が負数の場合、VBScriptを利用して設定しなければなりませんが、本バージョンより、直接に材質設定ダイアログボックスにて入力可能になりました。
金属のような材質の設定がよりすばやく行えるようになります。
フルベクトルモードのエキスポート機能が改善
Finite Difference Mode SolverがWaveguide Layout DesignerのInput Planeより立ち上げた場合、フルベクトルモード解析した後、従来磁場の Hx しかエキスポートできませんでしたが、本バージョンよりすべての成分(Hx,Hy,Ex,Ey)がエキスポートできるようになりました。
OptiBPM Samples Installer
OptiBPMのサンプルファイルはOptiBPMのインストール先のフォルダに保存されますが、ユーザによる使用権限に制限される場合がしばしば発生しております。それを解消するため、"OptiBPM Samples Installer"が導入されました。
OptiBPM12.1のインストールが終了後、スタートメニューより"Install OptiBPM Samples"をクリックすると、サンプルファイルがユーザ指定のローカルフォルダにコピーすることができます。"Install OptiBPM Samples"は何回でも実行できます。